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ヒマの過ごし方帖。

人の数だけヒマはあるのだ。

HRの小林まゆさんが卒業しました。「また一人、アイドルがただのオンナになって。」

福岡のアイドルグループ・HRの小林まゆさんが卒業しました。

僕が知りうる限り、サムライのように覚悟を持ってその人生を捧げたアイドルが三人います。

 

一人は、佐野友里子 (元・AKB48 8期研究生、現・愛乙女★DOLL

 

二人目は、生田絵梨花 (乃木坂46)

 

三人目が、小林まゆ(HR ※2016年3月6日卒業)。 

 

そもそも「HR」というグループは、福岡の無数のアイドルグループの中でも「最初に専用劇場を持ったアイドルグループ」という看板を持っていながら、なかなか決定打に欠けるアピール、既聴感バリバリの楽曲群、類を見ないぐらいとにかく大量にメンバーが卒業する・・・その不遇さが「稚魚をバァーッと放流されて散らばって泳ぐのを眺めるようなエキサイティングさ」に似てて、(あくまで)「一周回って面白い」ってのが、ボクの中でのイメージで、それは今でもあまり変わってないかな・・・。

初期はオリジナル曲もなくて、"公演"とはいえ、ハロプロやAKBのカラオケ音源をセットリストで組んでいたりして、ライブなのに「協力:第一興商」というテロップが見えなくもないような感じでした。

というかオリジナル曲が出来たとて、かなりAKBフォロワー楽曲なのでなかなか耳に残らないし、例えば"アイドル楽曲大賞で見つかってしまう系"みたいなところには絶対引っかからないのです。

それは小林さん本人も気にしていたようで過去のブログで語られています。

最初HRにはオリジナル曲もなくてカバー曲ばかりの公演をしていました。

ファンの方にもうカバー曲しているグループはないし恥ずかしくない?と言われたことも。

一年後には状況変わってるかな?って思ったりもしたけど現状は劇場公演もたくさんの人でいっぱいにすることは難しく、メンバーもたくさん変わってしまいました。

 

メンバーが大量に卒業すると、色んな責任が残ったメンバーにスライドしてくるのですが、例外なく小林さんもセンターを任され、その後キャプテンを経験しています。

HRに入った当初は、まさか自分がキャプテンになるような意識はなかったと聞いたことがあったので、ブログを読む限り、相当な苦労にブチ当たっている感じは出ていました。

私たちは長い間劇場を人でいっぱいに埋められないしどうしたらいいか実際わかんないことだらけです。

最近六期生から小林さんみたいになりたいですって言われたりステージ上や物販でのアドバイス教えてくださいって言われること多いっちゃけど

うれしい反面、こんな私でいいと?って思ったりアドバイスするけど私もまだまだなのになとか思ってしまうっちゃんね>_<

マネージャーさんからどうしたらHR大きくなると思う?ってこの前聞かれたときにうまく答えが出せない自分が嫌やったんよね。

しっかりしなきゃなぁ。。。

 

ボクはネット上で、エゴサーチ対策やファンへの完璧な気配りや少し時代錯誤にすら感じるアイドル振る舞いに敬意を表して、小林まゆさんのことを「先生」とずっと呼んでいました。

「先生」と呼び始めた頃こそ、ボクが勝手に一方的なイメージだったのが、センター、キャプテンと経ていくうちに、「先生」の呼称に見合った器量の女性に形成されていく姿が、まるで「出世に興味のない平社員だった俺。どんどん辞めていく同僚、無意味に上がっていく肩書き、増える仕事、傾く会社を立て直すにはどうすれば・・・!」みたいな物語が繰り広げられているかのようで、傍から見ていてとても面白かったし、その闘う背中がなかなか美しかったんですね。

 

 「常に最新の小林まゆさんが好き」というのは、見るたびに「"先生"化」へのアップデートが常にあったってことなんだけど、その成長っぷりと求心力を以てしても、グループをもう一段階押し上げることができたんだか、できてないんだか・・・みたいな感じなので、罪な運営だなぁと思ったり。

・・・と、HR本体のことはボロカスに言っておいて、小林まゆに関しては褒めまくるという、「アタシ、亀梨クンは好きなんだけどジャニーズそのものはニガテ・・・」みたいな生意気言うバカOLみたいな感じの構成になっちゃってるけど、ボクだってヒトの子なので、HR在籍中には見向きもしなかった楽曲たちをiPodに入れたりして、思いを馳せたりしているのです・・・。

ボク自身は、リリースイベントで彼女たちが関東に来たり、九州に帰省がてら劇場に足を運ぶ程度だし、物販で何度もループするような感じのファンでもないので、ちゃんと彼女を見続けた人なりの切り口がもっとあると思うのだけど、"アイドル・小林まゆ"の功績と奮闘を、雰囲気だけでもメモとして残しておきたくてこれを書いてます。

(色んなファンのブログをググったけど、公演レポが中心だったりして、小林まゆそのものについて書かれている物はあまりなかったので・・・)

 

誤解を恐れずにクールに言うと、アイドルは自分の人生を切り取って僕たちに分け与えてくれている「オモチャ」なんだとボクは思っていて、そういう意味では小林まゆさんは本当にイイオモチャでした。

上で述べたような奔走を定点観測することだったり、それはアイドル仲間との話のネタであったり、(これはアイドルの見方として真っ当だけど・・・)ちょっと人生に息詰まった時にブログやツイッターを見て「あはは~先生カワイイな~」って思ったり、ボクたちの遊び相手になってくれたこと、遊び場を提供してくれたことに本当に感謝。

 

心が歪んでドライなボクでさえ、卒業公演の次の日はすっかりヌケガラで日中は博多の港でボーッとしていたぐらいなので、小林さんにストレートな愛情で入れ込んでた人は相当ヤバイんじゃないかなと心情お察しするばかり。

 

・・・と何が言いたいんだかわからなくなっちゃったけど、むちゃくちゃカッコよかったぜ、HRの小林まゆ

 

お疲れさま。

 



 

※おまけ

HRにもステキな曲がいくつかあって、その中でも小林まゆ最後の参加シングル「トイソルジャー」カップリング収録の「そばでぎゅっと」が結局一番好きかもしれない。

そばでぎゅっと / HR

 

「君の夢をおしえて?」

走らせるペンが止まった

浮かんで消えて、描き足す

午後4時の微睡み 

 この歌いだしなんですけど、「小林先生の卒業」と「めったに出したことないファンレター」と「そろそろ卒業公演が始まろうとする時間」みたいなのがギュッと詰め込まれた描写(HRの楽曲イチ、詞の描写が丁寧で美しい!)、これは小林先生のために作られたと言っても過言じゃないな・・・と酔いしれていたのは俺だけ、というか、カンチガイも甚だしくて、よくよく調べると公演では小林先生は一度も歌ってないっぽくて、調べて赤面。

そばでぎゅっと

そばでぎゅっと

 超イイキョクなのに・・・。

タワレコ新宿でたまたま見た小林先生の「そばでぎゅっと」は最初で最後だったんだろうか。