ヒマの過ごし方帖。

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人の数だけヒマはあるのだ。

スカート「駆ける」 ― 挑戦するものたちへ、乾杯を。【3月後半に聴いた音楽】

【3月後半に聴いた音楽】

スカート「駆ける」(※「駆ける/標識の影・鉄塔の影」収録)

少し前まで陸上に関係する仕事をしていた。主に長距離が中心だった。その仕事をする前から家の周りをジョギングする習慣があった。ジョギングをしているといっても、自分が走れる限界は3kmくらい。しかも、それを20分くらいかけてヨチヨチ走る。それでもゼエゼエ息を切らせて家に戻っているような有様なので、駅伝選手が20kmあまりを自転車並みのスピードで走ることがどれだけキツくて、どれだけ人知を超えた身体能力なのかは”おじいジョギング”の自分でも分かる。

 

元々運動神経は良くない。中学の体育は冬場、授業の前にグラウンドを10周走るノルマがあったが、いつもゴールは最後の方。大人になった今思えば1周が短いので頑張ればなんとかなるって思えるけど、当時の体力では走るだけで授業終わりでいいだろってくらいキツかった。ある日の授業で、いつものように10周走ってへたりこんでいたら同じクラスでテニス部のT君にこんなことを言われた。

「まだ10周走ってないでしょ?2回くらい抜かしたと思うんだけど。もう1周走った方がいい」

走るのが遅く、後半は歩いた方が速いんじゃないかってくらいチンタラやらしてもらってたので当然周回遅れになる。これだけ遅いとズルがバレやすいと思っていたので毎回しっかり10周走っていたのだけど、持久走が得意なT君にすれば自分をを抜かした回数と計算が合わないということか。マジでうるせークソ。大した証拠もないクセに正義感ふりかざしてんなよ。イライラしてんならシコって寝とけ。とか今ならあらゆる悪口が思いつくけど当時は強く出れる度胸がなかったし、そういうキャラでもなかったので「ちゃんと走ったわ!」って言い返すのがこっちも精いっぱい。だってちゃんと走ったし。お互い根拠が出せないけどムカつくあのイヤ~な感じがそのあともずっとずーっと続いたので、この数秒の会話がきっかけでT君とは疎遠になった。小学校の時は何度か家に遊びに行ったりもした仲だったけど。

 

今でもジョギングしているとたまーにそのことがフラッシュバックして、しょうもない怒りがガソリンとなってスピードを上げたくなる。運動を何もしてこなかった自分が、なぜ大人になってジョギングを始めたのか。もしかしたら、その"一周"を取り返してT君を黙らせるために走ってるのかも。。いやいやいやいやいや、ちゃんと10周走ったわ。

 

スカートが箱根駅伝をテーマに曲をつくるなんて。ちょっとイメージになかったので驚いた。ジョギングが堂々とできるご時世になったら、これを聴きながら走ろう。

 

 

 

【他にも聴いたぞ3月後半】

▼乃木坂46「I see…」(※「しあわせの保護色」収録)

"SMAP感がある"とトレンドになっていたけど、SMAPはシンガーソングライターでもないのに音楽的に記号となっているのはSMAPファンとしては嬉しいですよね。「V6感がある」とか「TOKIO感がある」ではちょっと想像しづらいじゃないですか。でも個人的に一番SMAP感があるのは、ビッケブランカ「ウララ」です。

▼RINGOMUSUME「りんごの木」

りんご娘は本人たちのフレンドリーなキャラクターとは違った、どっしりとした曲が多くていいですよね。サビの力強いハモりがヒゲダン感があって好き。

▼mogu☆mogu「美少女戦士♥プリン3世」

食べ物をコンセプトにしたグループ。イカれた曲が多い。「スパイスィ→カレー」「モグモグ💛スイーツ天国」も悪くないけど、なんちゅータイトルなんだ…。usausa少女倶楽部の系列、らしい。絶対にこの路線からブレないでほしい。