2022年に聴いた邦楽10曲。
2022年によく聴いていた音楽です。
※「アイドル楽曲大賞2021」に投票した楽曲は除外しました。
①まつり/藤井風(※「LOVE ALL SERVE ALL」収録)
サブちゃん的なワッショイワッショイだけでなくて、霊魂を慰める本来の意味での「まつり(祭り・祀り)」でもあるのがいい。エキゾチックな篠笛のリフがたまらん。アンジェリーク・キジョーの「Batonga」を思い出しました。
②Don't Boo!ドンブラザーズ/MORISAKI WIN(※「暴太郎戦隊ドンブラザーズ 主題歌」収録)
未就学児向けの番組の歌とは思えないほどのオっシャレなブラスとストリングス。来年大変お世話になる…ことになると思います。
ドンブラのエンディング曲、初めてちゃんと聞いたのだけどフィリーソウルがベースになっていてしっかり自分のツボでした。たいへん素敵。です。https://t.co/1hyxZwH25b
— イノウエ ケイスケ / ナンセンス (@n_nsense) 2022年8月4日
サビに入る前の英語は何か元ネタがありそうだと思ってディグったら、フィリー屈指の女性シンガー・Dee Dee Sharpの「Let's Get This Party Started」の歌い方がほとんどまんまオマージュでした。最高。
— イノウエ ケイスケ / ナンセンス (@n_nsense) 2022年8月4日
Dee Dee Sharp Gamble - Let's Get This Party Startedhttps://t.co/oAHp2X8rqv
③桃源郷/yama(※「Versus the night」収録)
今年の楽曲で一番聞いた。「いいとこどり」とか「オマージュ」とかでは簡単に言い表せないような、ホントに色んな歌謡曲の要素を丁寧に繊細に取り扱って壮大なパッチワークを作っているかのような。間奏のサックスソロ!最高!
最近はコレばかり聴いてる。
— イノウエ ケイスケ / ナンセンス (@n_nsense) 2022年7月20日
yama『桃源郷』MV https://t.co/ZQBRYzAVyR @YouTubeより
④世紀の祝祭/安野希世乃(※「A PIECE OF CAKE」収録)
ラテンポップス好きとしては聞き逃せない一曲。イントロの「オ~」というコーラスから。MVにところどころ出てくる事務員姿の安野さんにグッとくる。上記の藤井風「まつり」でも書いたけど、祭りというのもの陰の側面を歌っているのが好き。
⑤ねぇバディ/門脇更紗(※「ファウンテンブルーに染まって」収録)
YUIとかそのあたりに憧れてアコギ一本の路上ミュージシャンから這い上がって来た世代の女性シンガーソングライターが、YUIのサウンドにならずにR&Bに走るのが不思議。井上苑子とかにも思う。好きだからこそ不思議。
⑥凛と舞いましはんなり小町/GEMS COMPANY
GEMS COMPANYはスクエニプロデュースのバーチャルアイドル…らしい。2010年代の中田ヤスタカフォロワー感が好みです。
⑦抱きしめたいほど美しい日々に/くじら(※「生活を愛せるようになるまで」収録)
メロディの移動の仕方が非常にボカロ仕様なのだけど、ちゃんと歌いこなしてるのがすごい。ラップやライミングがラッパーだけのものじゃなくて、ひとつの歌唱法として確立されてるのだなーとこの世代の音楽を聴くと思います。もう当たり前に入ってるもんね。
⑧堕天/Creepy Nuts(※「アンサンブル・プレイ」収録)
R指定はちゃんとフックでラップの部分と違和感なく歌えるラッパーだからすごい。フリースタイルをガンガンやってた時を見てても「そんなにすごくなくても十分すごいよ…」と心配になるほど。ご結婚おめでとうございます。
⑨calling box/MAPA(※「LOVE ALL SERVE ALL」収録)
落ちサビにポエトリーリーディングを被せる、最後のサビの輪唱…などライブで歌うのが大変そう。だからこそ曲としての仕上がりに凄みがあるのだけど。疾走感のピアノロックにはめっぽう弱い。
⑩大衆/OMSB(※「ALONE」収録)
このいなたいビートにチルな日常とシニカルな生い立ちエピソードでチクリと刺さる感じが、この曲だけでなくアルバム全体に感じられて本当にカッコイイ。
来年も良い音楽に巡り合えますように!